今年の卒業シーズンによせて
今日、卒業式を迎えた高校の前を通りました。
今年の卒業生は、たくさんの我慢や辛さがあったことだろう、と
思わずうるっ(涙)、としてしまいました。
例年なら、
スポーツ関係の納会や慰労会の司会依頼も今年は無く・・・
今年の卒業生は
この一年、悔しい気持ちばかりだったことでしょう。
スポーツの大会のアナウンスなどもやっている私ですが、
この一年は中止になった大会も多く、
また、開催されても無観客の試合もありました。
無観客の寂しい会場。
大きな声を出せない中、
ボディランゲージやオーバーアクションで
仲間を励ましたり、鼓舞したりする姿は
どの会場でも胸が締め付けられる思いで
涙をこらえながら放送をしていました。
そんな無観客で行われた、ある大会でのことです。
最後の試合を勝利で飾ることのできなかった選手が、
片付けをしている私のもとに来て、
「いつも放送ありがとうございました」と
泣きはらした目でお礼を言ってくれました。
本当だったら、
その言葉は真っ先に両親に言いたかったはず。
ご両親にとっても、
ずっと応援して支えてきた最後の子供の姿を
会場でみることができない辛さは
耐えられなかったことでしょう。
そう思うと涙が止まらず、一緒に泣きました。
誰もが予想しなかったこの一年。
ラストイヤーに悔いが残ったはずなのに、
どの会場にいっても、
「試合(大会)ができることに感謝」
と笑顔を見せてくれました。
そんな彼らの笑顔のパワーに
私のほうが元気をもらった一年でした。
悔しさを笑顔に変えられた彼らは最強で最高です。
「いつかどこかでまた彼らの名前をアナウンスできるかな」
その気持ちが、今年はより強く芽生えている私です。
彼らの未来が明るく輝きますように!
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