声のおしごと、石井まゆ美です🎤

今、様々な学校で職場体験をしていますが、最近、その学習の一環として、

仕事の内容の話をさせていただいたり、事前学習などの講師をさせていただく

ことも多くなりました。

挫折や紆余曲折があり、事務所にも所属せず、独学や経験と、何より出会った人

とのご縁からこの仕事を続けていることが、よくある「成功例」ではなく、

それぞれの「人生の見つけ方」としてお役になっているようです。

大きな夢を持つことも大事ですが、小さなことでも、辛いことでも、いつか必ず

自分の土台になることを伝えています。

ある中学校に講師に出向いた時、授業が終わった後、一人の女子中学生が私に、

「私、将来の夢がないんです。それを先生に言ったら、何も夢がないなんてダメだ。

何でもいいから将来の夢を見つけろ、と、言われて今悩んでいるんです」と相談

してきました。

私はその子を抱きしめあげたくなりました。

私は、彼女に

「夢なんて無理に見つけるものじゃないよ。私のように、大人になってからでも夢は

持てるし、それを叶えることもできる。中学生で将来の夢が決まっているほうが珍し

ことなの。夢がないことは悪いことじゃない。もし夢が見つからなくても、それは

決してダメな人生ではない。それよりも、毎日を楽しく元気に過ごすことが一番」

と伝えました。

以前から、講師をしながらもやもやしていたものが、彼女の質問ではっきりした

瞬間でした。

それ以来、私はこの手の仕事を引き受ける際、学校側に

「決して職業として取り上げないでください。」とお伝えしています。

仕事には、“教師”、“医者”、“弁護士”など、一言で伝えられる仕事もあれば、

そうではない仕事もたくさんあります。そして、夢が叶わず今の仕事に就いて

いる人もたくさんいます。でも、やることが違うだけで、「仕事」は同じ。

私の仕事を例にしてどんな仕事でも意味が有る、なくてはならない仕事だとお話し

させていただいています。

先日、職場体験前に、仕事をするということについてお話しさせていただいた学校の

生徒さんからの感想をいただきました。

　・どんなことを頼まれても、手を抜かずにやろうと思いました

　・希望の場所に行けなくてやる気がなかったが、いつか役に立つことを学べると

　思って　頑張ろうと思う。

　・緊張しているが、教えていただいた挨拶の方法で、お店の人と仲良くしたい

　・夢が叶わなくても、次に向かうことを教えてもらった

など、嬉しくなるものばかり。

講師、というと、なんか偉そうに聞こえますが、多感で迷える時期の生徒さんが、

親でもなく、先生でもなく、友達でもなく、見ず知らずのその日限りの私の話で、

抱えている山のような悩みや不安が少しでも取り除けることができるなら、と

思ってこの仕事を続けています。

　この話をもっと詳しく知りたい方はご連絡ください

　　MAYUVOICE（石井まゆ美）　✉️　mayuvoice@koe.plamail.jp

2017.01